神戸発 腹ペコ通信

神戸を中心に、血糖値と財布の許す限り食べ散らかした日々。ほぼ日曜の朝発行。

カテゴリ: 中華料理

 ようやく秋らしくなってきた10/11(金)の夜、5か月ぶりに後輩と二人で「マオトーイン」に来ました。かつての上司の悪口を語り合おうという魂胆です。今夜の相棒はこの店は初めてなので「美味しさ」で少し驚かせようとも考えています。
ではそろそろと始めますか。

〇前菜6種盛り(2200円)
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 一目で圧倒される凄さ!軽く眩暈が…。それぞれ紹介すること能わず! 左上から時計回りに品名のみ記します。
・徳島一本釣りハマチ
・茄子冷製の生姜ソースあえ
・岩手白金豚ロースの蒸し豚
・北海道焼き帆立自家製XO醤のせ
・四川山椒、唐辛子、黍砂糖の自家製カシューナッツ(赤い角皿)
・イクラと有明生クラゲの紹興酒あえ(中央の器)

〇紹興酒 (ボトル 2700円)
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「女
紅」(にょじこう)という高級ブランドです。
娘が生まれた時、地下に埋め約18年貯蔵した後、娘が嫁入りする際に掘り出して飲むことから名がついた縁起の良いお酒だそうです。


〇秋玉蜀黍と干し牡蠣(蠔豉)の春巻き髪菜(はつさい)あん(1本770円)
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『髪菜蠔豉 (ファッチョイ ホウシー)は香港の正月料理の1つです。髪菜と干し牡蠣を使っためでたい料理』とネットにありました。春巻きはパリパリ、熱々、もずくの様な髪菜(実は陸生の藻)をソースに散らした品です。トロリと旨く最後は皿を傾けて飲みました。 〇銀杏と海老の甘酒炒め(1870円) 241011マオトーイン9 これも息を呑む彩りの一皿。緩やかに広がる甘酒の香りがその彩りをまとめます。 〇和牛ハツとピーマンの黒胡椒炒め(1870円) 241011マオトーイン10 ハツの大き目のスライスはなんという歯応え、噛み心地の良さ。ピーマンの香りと黒胡椒は見事な脇役です。 〇なんちゃって焼きそば(1100円) 241011マオトーイン11 ネーミングに苦心の跡がありあり。胡麻油でほぐした細麺にもやしと白髪ネギのシンプルさ。 オイスターソースを絡めてから器ごと蒸し上げるというテクニック。器ごとの熱々で麺の香りが活きた逸品。 〇杏仁豆腐 杏仁シロップかけ(絵はありません 550円) 想像通りの見た目と滑らかな口溶けですがシロップの香りが一際です。 料理が出てくるとすぐに上司の悪口は止まりました。そして「うんまぁ~」の連発です。最初は大人しくビールでしたが紹興酒に変わって穏やかに会社の将来を「ああしてこうする」と建設的に考えました。僕の立場は無責任ですので…。 お会計は二人で17000円ほど、驚きと旨さからすると安いです。   Sさん、ごっそうさん。次の機会は年明け頃かな。                                                                   哲                                                                                         

 珍しく小雨模様の8/20の夜は「椰林(ヤーリン)」です。孫含む一家で久しぶりの外食です。この店は5月の(腹ペコ通信501号)でご案内しましたが、ゆったりした広さで小さな子連れも気にならんのでここに決めました。勿論味は前回で保証つきです。コースは一人前8690円の「夏限定コース」を選びました。お酒や孫の焼きそばなどの紹介は省きコース料理のみ説明をします。(腹ペコ通信501号)と重複した品●印は絵を割愛させていただきました。

椰林前菜の盛り合わせ
 これは腹ペコ通信501号の物と同じです。どれも穏やかな風味で良い予感を導きます。
蟹肉入りフカヒレのスープ
 蟹肉とフカヒレは玉子でとろりと溶いてます、それぞれは思った以上の量が入っています。この皿だけで腹が膨れます。
○和牛サーロインスーテキ
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 名刺より二回り大きいお肉が二切れ、丸焦げのようですが醤ソースで仕上げられてます。柔らかく肉自体の旨味が印象的です。下にはエリンギが隠れてますがこれも熱々です。

○鮑料理
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 蒸し鮑に添えてある夏野菜が賑やかで、鮑の弾力と柔らかさはまるでトランポリンです。優しいニンニクの香りも聞こえます。

○海鮮料理
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 新鮮な鯛の天ぷらに大きな半生の帆立貝柱がごろり。青梗菜やスープの春雨との相性もよろしいなァ。白飯が欲しくなります。

椰林特製炒飯
 海老・小柱・中華ハム・玉子などが葱油で程良く炒められてます。よっぽどの手早さでしょう。
香港式菓子と冷たいデザート
 
お腹一杯で胡麻団子はお持ち帰りにしました。が、フルーツ(スイカ・マスカット・マンゴー)に飾られたココナツミルクの杏仁豆腐は別腹にトゥルリと納まりました。

 実は僕の誕生祝いでしてヒマワリの花束や静岡のクラフトウィスキーを頂きました。「ああ、こんな歳になったか…」が実感です。残り時間は静かに妻と過ごしたいものです、チャンチャン!
我が子孫たちよありがとう、ご馳走様でした。
またの機会を待ってます。
                         哲                

 まだ雨の降らない7/09はまたまた妻が予約した「京鼎樓(ジンディンロウ) 」のランチです。この店は各地に十数軒あるチェーン店の一つです。本店は台湾で行列のできる小籠包専門店でミント神戸の7階にあります。ここの名物・小籠包は、熟練した点心師が毎日丁寧に手包みしており、当日も厨房で作ってました。
開店の11時に飛び込みましたが即満員、約80名か、95%が我が妻くらいのお嬢様です。
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ミニランチコース(2380円)を試してみます。

○小籠包三種
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白はプレーン、橙はトムヤムクン、緑は烏龍風味
との説明でしたが僕の舌では明瞭な区別はつかず。
添えられた生姜・パクチーとライムの味が印象的。

○特製 肉圓(バーワン)腐乳ソース ○レタスの海鮮卵白ソース掛け
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 肉圓は肉団子を澱粉の粉で包んで蒸したものでムッチリした食感。腐乳(フールー)は豆腐を麹菌で発酵させ酒や塩・唐辛子で二次発酵させたもの。特に変わった風味は感じず、最初は見た目トマト風味と勘違いしました。
 
レタスの海鮮卵白ソース掛けは海老・イカ入りで生レタスに掛けてある上品で穏やかな風味。トッピングのとびこが鮮やかです。

○台湾ルーロー麺or台湾ルーローサンド
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ルーロー麺は僕の好きなストレート細麺、醤油味で高菜が載ってます。
ルーローサンドは南京町でゆうところのカオパオで皿に具材のみ盛られると豪華です。
どちらも豚肉が厚くてとても柔らかでした。

杏仁豆腐  マンゴーソース(絵はなし)
昔の杏仁豆腐は只の白いゼリーで固かったのに、今ではどこでもトゥルン
ツゥルンの口触りです。マンゴーなんてなかったよなぁ。

今回も穏やかな飽きの来ない味わいです。これで一人前2380円なら良しとしよう。
最近は昼飲みやめました。外の蒸し暑さにすぐ負けます、地下の阪神三宮までも必死です。あ~早く秋にならんかなぁ~。

                              AA

 6/29のランチ訪問店「群愛飯店」は毎週日曜日の新聞広告で妻が見つけた店です。もともと神戸では名の通った古典派の広東中華で、市内に3つの店があります。今回はなんと一人5500円のランチが三人集まると二人分の11000円で愉しめるという仕掛けです。
早々とランチ予約をしていたので大雨の中を妻・長男と出かけました。13時の予約ですが8割の入りです。
さて「香港グルメコース」と名付けられた品々は…。

○前菜盛合わせ
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海老から時計回りに胡瓜と大根・人参のピクルス・焼き豚・スモークサーモン・蒸し鶏・搾菜・クラゲ・パセリとお馴染みの品揃えです。
突出した味の品ではありませんが妙に胸騒ぎがします。

○蟹肉入り蟹ミソスープ ○飲茶点心3種盛り合わせ
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スープは微かに蟹ミソの香りがする穏やかなとろみです。
広東式焼売:豚肉ミンチの味が明確な食べ応え。
ニラ入り海老蒸し餃子:海老のプリプリ感見事です。
フカヒレ入り海老蒸しギョウザ:確かにフカヒレを感じる贅沢なヤツ。
飲茶点心は醤油・酢・辛子を必要としない特徴ある味わいです。

○季節野菜と海老・ホタテのXO醤炒め ○揚げ物2種
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XO醤炒めは大振りの海老とホタテの嬉しい食べ応え、グリンアスパラ・白ネギ・ パプリカの優しい彩り。
春巻き:平均的な材料ながらきっちりと巻かれた超薄パリパリもん。
トースト揚げ:海老のすり身を載せて胡麻を振り揚げてます。
どちらも熱々の仕上がりで油ッ気を感じません。

○牛肉のBBQソース炒め ○鶏肉の炒飯
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料理より先にカレーの香りが届きます。覚悟したほどのカレー味ではなく舌で確認できるギリギリの風味。驚いたのは薄切り肉の弾力の良さ、よっぽどの火力で一気に仕上げたに違いない。揚げワンタンの皮が面白いアクセント。
炒飯は細めの鶏肉が海老かと思うほど弾んで、葱の香りの油がエエ仕事してます。

○デザート
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・黒胡麻団子:思ったより側が硬く、中の餡はアッチッチです。
・マンゴープリン:甘さ控え目、掛けてあるのはマンゴーミルク。

ノンアルビールと烏龍茶で〆て12463円。…とまあこれが一人当たり約4000円なら大満足です。突出した味はありませんでしたがどれもそつなく旨いと思わせます。さすが中国4000年の歴史に驚異、ごちそうさんでした。
今後もしっかり広告を見張ります。
  7/24(水)は特別号「2024土用丑の日」を発行いたします、お楽しみに。

                         哲

 梅雨入り前の5/24の快晴ランチは古い友人4人で「香港海鮮料理 椰林(ヤーリン)」を訪問しました。ここは昔何度か行った店です。客席は多く宴会向けといえます。この日は平日の13:00集合ですが全体の半分以上が埋まり人気はまだ高そうです。
「店長おすすめコース(5500円)」にしました。

○前菜盛合わせ
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 刺身・焼き豚・蒸し海老・鴨スモーク・白身魚の揚げ物・クラゲ入りサラダ、パセリと蘭の花が綺麗ですが手を出すのはやめました、きっと飾りでしょう。

○小籠包 ○海鮮入りとろみスープ
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 小籠包は人参が敷いてあり目を惹きます、もう少し汁だくの小籠包だと良かった。
 単純な卵スープかと思えば、蟹・卵黄・シラス・イカ・海老などが入った豪華版。トッピングのパクチーがいいアクセント。

○鮑の旨煮
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 小ぶりな鮑ですが丸ごと一個、柔らかいけど噛み応えあり。付け合せは青梗菜の方がお洒落なのに。

○帆立のガーリック蒸し ○特製チャーハン
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 大ぶりの帆立が二つ、熱々でニンニクの香りに包まれています。スープには春雨が仕込まれご飯が欲しいところ。
 チャーハンは可愛い土鍋にフンワリとよそってあります。海老・イカ・焼き豚・玉子・葱…、久しぶりの香油の味わいです。

○デザート
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 揚げ胡麻団子はパリパリで中には甘い餡子が、フルーツが載ったのはココナツミルクですが下には杏仁豆腐がかくれています。前菜と同じパセリと蘭の花が目を惹きますが手は出ませんでした。

 どの料理も一味違うセンスの良い仕上がりで御影界隈のマダムには人気があるようです。ドリンクはビール・角ハイ・烏龍茶・仕上げのジャスミンティーと大人しく済ませました。四名で〆て30850円也。外は夏の昼です、まっすぐ帰路につきました。さあ帰ってひと眠りじゃ。
  
                          哲

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