ぐっと冷え始めた11/22(金)は先ず三宮で「イッセー尾形」の一人芝居を見て、夕食は北野坂にある「フランス料理店 SAMO(サモ)」 に出向きました。前回の訪問は2年前(腹ペコ通信416・417)です。丁寧な料理と素敵な器(ヴィンテージ)に感激したことを思い出します。今夜はディナーA・B・CからB(6500円)を選びました。前菜が5種類もありメインは5種類から一つ選べます。前回同様にシェフが気を利かせてメインはハーフサイズにしてくれました、おかげで僕と妻で二種類を楽しめました。

〇5種類の前菜
 〇「神戸産のカリフラワーのムース…」と「季節野菜のサラダ…」
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 ・神戸産カリフラワーのムースと
            本マグロの軽い炙りラヴィゴットソース

  上に飾ってあるのは古代米のお煎餅です。ラヴィゴットソースは
  酢・食用油・玉葱・セロリ・ピクルスなどのみじん切りを合わせた
  ポピュラーなソース。
 ・季節野菜のサラダ ”メリメロ”
  ”メリメロ”とはごちゃ混ぜの意。ジャガイモ・カリフラワー・
  ブロッコリー・ 黒枝豆・ラディッシュ・牛蒡・ズッキーニを
  バター風味に仕上げます。 

〇「平目のグリルとジャガイモの・・・」と
                「神戸産カブのヴェルーテと…」
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 ・平目のグリルとジャガイモのワッフル シャルモラソース添え
  シャルモラソースはレモンとハーブが効いた爽やかな風味です平目
  とバッチリ。ワッフルはカリカリの心地よさ。
 ・神戸産カブのヴェルーテとそのピストーソース
                   スペイン産生ハム添え

  「ベルベット」のような滑らかなスープで、ピストーソースは
  生バジルとニンニク・オリーブオイルを混ぜた定番のソース。
  生ハムの塩味が響きます。

〇「鴨のロールキャベツ漁師風」と「ライ麦パン」
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 ・鴨のロールキャベツ漁師風
  マッシュルーム・なめこ・パプリカ・茄子が添えられた蕩けそうな   キャベツには予想以上に締まった鴨が仕込んであります。
 ・ライ麦パン
  少し温めてあると良かったがロールキャベツのスープに漬けると
  グッドでした。

〇メインディッシュ(肉も魚もハーフサイズです)
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 ・本日の魚料理「サワラ」のポワレ

  ソテーされたレタス・玉葱・ベーコンの上に鎮座するサワラは身が
  弾けそう。オランディーヌソースに絡めると伸びやかです。
 ・黒毛和牛ラムシンのロースト(+500円)
  ハーフにしては肉の量が多くない?デミグラスソースに負けない
  豊かな味の肉塊が出てきます。ピーマン・玉葱・パプリカ・セロリ
  がお供です。

〇デザート 
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・栗のクレームブリュレ

・洋梨のファーブルトン
 栗と洋梨、どちらも深まりゆく秋を演出する優しい甘さはこの店の
 雰囲気そのもの。

コーヒーと一口菓子
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なんとカフェにはフルーツケーキのお供が付いて得した気分です。

今夜は妻も飲みモードでアルコールは泡・白・赤のペアリング(3500円)です。来店前にお馴染みのバーでシェリー酒で軽ーくウォーミングアップをやって来ました。これでも昔に比べれば大人しい方です、歳をとりました。10年前ならあと2軒…。
                       
                             哲 
【編集後記】
「SAMO」は何もかも僕の好みの店ですが、今回また一つお気に入りを見つけました。
トイレのペーパーがエンボッシング(型押し模様)の施されたフワッフワッのものです。諸物価高騰の折には真っ先に節約されるアイテムですが、味に関係ないのに実に豊かな想いにさせてくれます。ホルダーもアンティークな質感のものです。オーナーの「おもてなし」の心意気を感じます。 その昔、新婚旅行で行ったウィーンのホテルを思い出しました。