神戸発 腹ペコ通信

神戸を中心に、血糖値と財布の許す限り食べ散らかした日々。ほぼ日曜の朝発行。

2024年12月

 昨夜より冷え込みの強い11/23(土)は大好きな「猫头鷹(マオトーイン)」で学生時代の仲間5名で宴会です。昨夜は妻とフランス料理やったのに…、血糖値は大丈夫かいな。いつもはアラカルトですが初めてコース(6600円)をお願いしました。色々と盛り沢山の料理がでました、絵には料理名の一部を記させていただきますので悪しからず。コメント欄にフルネームを載せてます。

前菜6種盛合せ
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お馴染みの顔ぶれですが、新顔もいます。左上から時計回りに。
徳島スダチ鰤のせサラダ 無農薬タンポポの葉
北海道焼きレア帆立 自家製XO醤のせ
・イベリコ豚のスープ焼き豚
:こんなん初めて、柔らかくてスープが旨い!
・黄金ピータン:これも初めて、この時期だけの透明な金色の皮蛋。素直な味。
・四川山椒、唐辛子、黍砂糖の自家製カシューナッツ:甘くてピリピリ。
・本マグロと白菜和え:白菜と鮪を和えるという発想!味想像できますか?
これだけでも盛り上がります、「おまかせ」コースの後が楽しみです。

「徳島クエと…」と「香住ズワイガニと…」
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〇徳島クエと淡路なまこ さなぎ茸の上湯蒸しスープ
・それぞれのパーツを舌で探りながら味わう探検スープです。
〇香住ズワイガニと丹波無農薬春菊の春巻き 岩手リンゴの春巻き黒酢ソース
・カニの春巻き!リンゴの春巻き!見事な揚げ加減、油を感じず。ソースは舐めました。

☆「徳島アオリ烏賊…」と「徳島石鯛蒸し…」
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徳島アオリ烏賊の湯引き 岩手葱のニンニクソース
 烏賊はプリプリでニンニクソースまで一気に飲み干しました。
・徳島石鯛蒸し 自家製発酵大豆の香辣ソース 丹波無農薬菊芋ピュレ
 ここまでやられると賛辞が出ない!困ったもんです。アッサリしてます。

「岩手白金豚肩ロース…」と「国産牛丸腸入り…」
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岩手白金豚肩ロースのスパイスポーク
 カレーぽい香りで軽ーく揚がってます。ピンクペッパーがお洒落です。
・国産牛丸腸入り麻婆豆腐
   丸腸の弾力と豆腐の柔らかさ、甘みと辛さ、飯くれー!

〇「白葱のアイス」と「播磨灘牡蠣と…」と「自家製デザート」
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白葱のアイスお口直しにとサービス!これ以上驚かせんとって、葱味のアイスやて。旨いやん!
・播磨灘牡蠣と雪菜の蒸しご飯
 直前の口直しの意義が良く解る、牡蠣と雪菜の込み入った味わい。醤油味のタレでどうぞ
・自家製デザート
 
期待通り杏仁豆腐です。この店のコレはやっぱり最高です。嘘だと思うなら…。

開宴後すぐに満席です。時間を空けずにタイミングよく出てきます、
小さい店で良かった。合い間には紹興酒(10年物)・ビール、カクテル。前菜も数えると品数はなんと15品種も。延べ3時間もかけて腹一杯、油もたれ無く、誰からともなく「さすが薬膳中華や!」。こんだけ愉しんで5名で40000円で釣りがチャリン!
 あ~旨かった、ご馳走さん。

                               哲
【編集後記】
 今年も一年、早いもんです。お付き合い有難うございました。どうぞ良いお年を…。
1/01(水)は新年特別号です。

  ぐっと冷え始めた11/22(金)は先ず三宮で「イッセー尾形」の一人芝居を見て、夕食は北野坂にある「フランス料理店 SAMO(サモ)」 に出向きました。前回の訪問は2年前(腹ペコ通信416・417)です。丁寧な料理と素敵な器(ヴィンテージ)に感激したことを思い出します。今夜はディナーA・B・CからB(6500円)を選びました。前菜が5種類もありメインは5種類から一つ選べます。前回同様にシェフが気を利かせてメインはハーフサイズにしてくれました、おかげで僕と妻で二種類を楽しめました。

〇5種類の前菜
 〇「神戸産のカリフラワーのムース…」と「季節野菜のサラダ…」
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 ・神戸産カリフラワーのムースと
            本マグロの軽い炙りラヴィゴットソース

  上に飾ってあるのは古代米のお煎餅です。ラヴィゴットソースは
  酢・食用油・玉葱・セロリ・ピクルスなどのみじん切りを合わせた
  ポピュラーなソース。
 ・季節野菜のサラダ ”メリメロ”
  ”メリメロ”とはごちゃ混ぜの意。ジャガイモ・カリフラワー・
  ブロッコリー・ 黒枝豆・ラディッシュ・牛蒡・ズッキーニを
  バター風味に仕上げます。 

〇「平目のグリルとジャガイモの・・・」と
                「神戸産カブのヴェルーテと…」
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 ・平目のグリルとジャガイモのワッフル シャルモラソース添え
  シャルモラソースはレモンとハーブが効いた爽やかな風味です平目
  とバッチリ。ワッフルはカリカリの心地よさ。
 ・神戸産カブのヴェルーテとそのピストーソース
                   スペイン産生ハム添え

  「ベルベット」のような滑らかなスープで、ピストーソースは
  生バジルとニンニク・オリーブオイルを混ぜた定番のソース。
  生ハムの塩味が響きます。

〇「鴨のロールキャベツ漁師風」と「ライ麦パン」
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 ・鴨のロールキャベツ漁師風
  マッシュルーム・なめこ・パプリカ・茄子が添えられた蕩けそうな   キャベツには予想以上に締まった鴨が仕込んであります。
 ・ライ麦パン
  少し温めてあると良かったがロールキャベツのスープに漬けると
  グッドでした。

〇メインディッシュ(肉も魚もハーフサイズです)
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 ・本日の魚料理「サワラ」のポワレ

  ソテーされたレタス・玉葱・ベーコンの上に鎮座するサワラは身が
  弾けそう。オランディーヌソースに絡めると伸びやかです。
 ・黒毛和牛ラムシンのロースト(+500円)
  ハーフにしては肉の量が多くない?デミグラスソースに負けない
  豊かな味の肉塊が出てきます。ピーマン・玉葱・パプリカ・セロリ
  がお供です。

〇デザート 
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・栗のクレームブリュレ

・洋梨のファーブルトン
 栗と洋梨、どちらも深まりゆく秋を演出する優しい甘さはこの店の
 雰囲気そのもの。

コーヒーと一口菓子
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なんとカフェにはフルーツケーキのお供が付いて得した気分です。

今夜は妻も飲みモードでアルコールは泡・白・赤のペアリング(3500円)です。来店前にお馴染みのバーでシェリー酒で軽ーくウォーミングアップをやって来ました。これでも昔に比べれば大人しい方です、歳をとりました。10年前ならあと2軒…。
                       
                             哲 
【編集後記】
「SAMO」は何もかも僕の好みの店ですが、今回また一つお気に入りを見つけました。
トイレのペーパーがエンボッシング(型押し模様)の施されたフワッフワッのものです。諸物価高騰の折には真っ先に節約されるアイテムですが、味に関係ないのに実に豊かな想いにさせてくれます。ホルダーもアンティークな質感のものです。オーナーの「おもてなし」の心意気を感じます。 その昔、新婚旅行で行ったウィーンのホテルを思い出しました。

  初めて木枯らしが吹いた11/07(木)は中之島美術館へ妻と二人で行ってきました。 24年8月にオープンした128席もある大きなカフェレストランです。店のパンフによればオーナーシェフの唐渡氏はミシュランで12年連続で星を獲得しているそうです。
美術館らしい素敵な内装が料理を惹き立てます。コースありワインありの本格レストランですが僕と妻は慎ましくピラフとパスタにしました。

〇ベーコンと粗びき胡椒のカルボナーラ風 温泉卵のせ(1430円)
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温泉卵の仕上がりがお見事でフォークで崩すと美しく流れでます。本来のソースと相まってしっとりとした味わいです。ベーコンも胡椒も存在感一際です。

〇海老とレタスのピラフ 鉄板焼き温泉卵のせ(1430円)
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この温泉卵も同様です。海老とベーコンも大振りで食べ応え良く、レタスも新鮮さを残した仕上げです。思いの外あっさり仕上がってます。

二人ともお酒は飲まずでカフェオレとエスプレッソ(各880円驚異!)をいただきました。ほぼ満席でしたが静かなもんです。さすが中之島美術館!食事だけに来ても十分ですが勿体ないね。
さて次はいつになるのやら…。   
                         哲
【編集後記】
ここで驚いたことが3ツあります。
①展示作品の中に大きなモニターがあったこと。動画の展示です。音響もあり絵画の概念を一挙に拡げるものです。これからの新しい芸術です。
②グッズ売り場に素敵な赤いトレーナーがありました、2370円なので買おうとしましたが妻が「23700円やで」と引き留めてくれました。あーびっくりした。
③カフェにメニュウはあるものの、テーブル上の名刺大のアクリル板のQRコードを読み取れば品種選び、発注、レジで会計まで出来てウエイトレスはお客さんを席に案内するだけでした。僕にはついて行けません。

 11/4(月)は文化の日の振替休日です。元町5丁目の某ギャラリーで展示会を見て午後に久しぶりに妻と元ブラをしました。随分店が代わっています、新規の飲食店には行列が目立ちます。そんな中、3年振りに「凮月堂元町本店」に入り、二人とも「扇弁当セット」を頼みました。よって本日の絵は一枚だけです。悪しからず。

〇「扇弁当セット」(1485円)
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これは昔からある定番メニューです。一度食べたかった品ですがやっと出会えました。
六角の朱の器には整然と焼き塩鮭・金平牛蒡・出汁巻き玉子・手綱蒟蒻・紅葉蒲鉾・ 昆布巻・高野豆腐・がんも煮つけ・竹の子・ブロッコリーが並んで盛り上がります。 ほの温かい赤飯には柴漬けが、かつおの香り立つお椀にはにゅう麺です。
一番目を惹くのが綺麗な蜜豆です。これが食べたかったんや。弾力のある白玉・缶詰ミカンにパイナップル・桃。さすがにキーウィと苺はフレッシュです。ちゃんと赤豌豆も散らしてあります。寒天は律儀に四角にカットされています。
元ブラする年寄二人にピッタリのセットです。

神戸凮月堂はピークの頃はホテル経営もしてましたが、サンチカの喫茶閉業、和菓子の撤退、洋生菓子の廃止、レストラン閉鎖と寂しくなる一方です。今日も本店の西隣の別館が売却されマンション建設中でした。ゴーフルだけは元気ですが。今日のお弁当も赤飯やおかず、蜜豆にかつての和菓子作りの心意気を感じ「頑張れよー」のエールを送った次第です。元同業者として応援しています、また来るからね。
                            哲

 あっという間の一週間、すでに12月です。年賀状の制作を気にしつつ「和久傳の森」の後半に進みます。今回は僕のカレーと長男の鰻の釜炊きご飯です。

〇鱧そぼろと梅肉のカレー(2310円)
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 一見、揚げ野菜の飾られた普通のカレーですが食べると梅肉の香りがゆったりと口に拡がり不思議な風味です。基本のルゥに鱧の焼ソボロと子を合わせたものですが多分、梅肉は最後に合わせたのでしょう。辛さは控えめで一般品なら中辛です。小さなガラス器には甘糀がありカレーの味変が楽しめましたがチョット舐めて元味のみにしました。冷えたシルクコーンのスープはス~ッと喉に流れます。サラダには糀のドレッシングが…。漬けもんはやはり梨です。
 
〇無農薬コシヒカリと鰻の釜炊きご飯(1合2750円)
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伊賀産の和久傳特製土鍋で炊き上げた人気メニューです。上には乾燥ワカメ・山椒の葉・ブロッコリー・茗荷・錦糸玉子等が散らされています。長男曰く「もうチョイ鰻があれば…、具材や調味料セットが邪魔して鰻の味が判らん」ですと。味噌汁・漬け物付きです。

〇卓上の調味料セット
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どの料理にどの調味料と決まっている訳ではありませんが「山椒香油」「実山椒醤
「乾燥わかめ」」[ 生醤油」そして塩は「山椒」「紫蘇」「ウコン」「生姜糀」と全部で8種類も。
どれがどれに合うのやら、少しやり過ぎの気がします。売店のサンプル代わりかな。

〇甘味(桑の葉のシフォン660円)
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桑の葉で作ったシフォン・アイス・凍らせた桑の実・飾りも桑の葉で桑の葉茶まで桑尽くしです。桑は初めて口にしたのですが癖のない草らしい香りでした。蚕はこんなん喰ってるんや。

特にカレーは「真鯛と白子のココナッツカレー」「合鴨手羽肉のバターカレー」「牛すね肉とココナッツカレー」もあります。お酒は飲まずで、全部で9240円でした。
 午後はまだ暑さの残るお庭を散策、そして安野光雅館で感激。
8:30発で18:30着、帰りには「柿の葉寿司」を買って家でペロリ。
「ぜ~んぶ、あ~旨まかった!」。さあ、年賀状や!
                           哲

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