神戸発 腹ペコ通信

神戸を中心に、血糖値と財布の許す限り食べ散らかした日々。ほぼ日曜の朝発行。

2024年05月

 いよいよGWが始まった4/28は久しぶりの「ビストロ ヒマワリ」です。1年ぶりですが、この店はいつ来ても優しく穏やかにお腹を満たしてくれます。逆にゆえばガツンとした刺激の少ない店ですが味わい深い料理が楽しめる店です。
Aランチ2000円(メインが肉か魚)を頼んで二人でシェアしようという魂胆です。
今回は○のみ描きました。

〇有機野菜の前菜・サラダ
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 小さな器にはキャベツ、ひよこ豆と竹の子が入っています。
 それぞれの歯触りの違いを楽しみ、キッシュは米粉と芹で南瓜はトマト煮です。

●里芋とほうれん草のスープ パン
 意外な組合せですがサラリとした仕上がりです。

〇泉南の漁港直送のサワラのトマトソース
240428ヒマワリ2    サワラは身が締まり易いのですが分厚い身はフンワリした仕上がりです。ソースのオリーブの実で味に奥行きがでます。

〇豚のロースステーキ マスタードソース
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 脂の甘く旨い豚です。マスタードソースがいい具合に風味を広げています。肉の端の焦げ具合も楽しめます。

〇デザートセット(+900円×2)
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  イチゴのシュークリーム:生クリーム・カスタードクリーム・苺クリームの協奏曲です。
 さつま芋のタルト アイスクリーム中にはクルミが入っていて驚きます。アイスとキウイが甘さをリセットしてくれます。      両方とも皿の上には甘夏のジャムが敷かれていて最後に味キュンです。
 コーヒーか紅茶とのセットです。

僕は大人しくビールの小瓶、妻は美味しそうな水(確かに旨かった)。
やはり穏やかにお腹が満ちました、お会計は6350円で財布にも優しいお店です。
息子さんの就活が上手くいきますように!

                          哲

 4/19は妻の何回目かの誕生日でお祝いを「猫头鷹(マオトーイン)」で行いました。振り返って数えるとなんと2018年の7月から11回も腹ぺこ通信に登場しています。それだけ僕たちのお気に入りの店です。今夜は僕たち以外にも子供連れの6名様です。
やはり魅力的なメニューがならんでいます、どれどれ…。

〇前菜ちょこちょく6種盛り(2420円)
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 左上より
 ①魚菜:ぐれ・黒そいのサラダ。新鮮そのもの。
 ②春餅(チュンピン):小麦粉で作った丸く薄い餅で鰆を巻いてま
  す。下にはフキが。優しい口当たりです。
 ③帆立貝柱の自家製XO醤添え:トッピングのXO醤の奥深い味わいが
  たまらん。
 左下は
 ④四川花椒 黍糖 唐辛子のカシュウナッツ:かすかにヒリヒリ
  をボリボリ。
 ⑤クラゲと芥子菜和え マスタード風味:夏草花という茸がトッピング。
 ⑥皮蛋豆腐:固めの木綿豆腐に刻んだ皮蛋、味の変化球。

〇空豆と海老の自家製甘酒炒め(1780円)
〇押部谷葱の春巻き(一本580円×2)
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 ・甘酒炒めはパプリカ・キクラゲ・スナップエンドウ・ズッキーニに
  プリプリ海老。綺麗な彩と甘酒ソースの優しい甘さがたまらん。
 ・葱の春巻きは熱々の葱からはクリームみたいな汁気がトロリ、
  ソースは芹でピンクペッパーがアクセント、最後は皿に唇添えて
  飲みました。

〇淡路鶏と干し椎茸 ホワイトセロリの蒸し物(1430円)
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 ・阿波地鶏の蒸し物はいきなり干し椎茸の香りが口中に広がり、
  削ぎ切りされた鶏はトロミを纏い、セロリの微かな抵抗感と
  歯触りが…。ご飯が欲しい。

〇長崎剣先イカと丹波無農薬チャイブの甘辛炒め(2200円)
〇葱と卵の炒飯(1100円)
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   ・チャイブは細い青ネギみたいな奴。ゴロゴロあるのは香付けの唐辛子
  (食べてもいいけど食べません)。イカの身の白さと鷹の爪の
  濃い紅、そこに刺し色で山椒の緑、計算された演出です。
 ・炒飯はパラパラサラサラでお茶漬けの感覚、でも米粒の感触は
  しっかり。

〇デザート
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 ①酒粕アイス(450円):千代田蔵の酒粕使用で特有の風味、
  クセになりそう。
 ②漢方アイス(550円):五香粉の香り、黒漆の亀ゼリー(特に風
  味なし)と枸杞の実、カラス豌豆、酸葉(すいば)と漢方尽くし。
 ③杏仁豆腐(550円):一番人気「匙から逃げる杏仁豆腐」に今日
  は杏仁シロップ。やはり食べたくなってこれを追加しました。

お酒は紹興酒5年・10年の2種を、妻はやはりノンアルで。
五時半から九時までどっぷりと、帰り際にはプレゼントで自家製カシューナッツも。 それでも〆て14690円!間違いとちゃいますか。誰かに紹介したい店のNO.1です。

                           哲

  4/12(金)はサンチカに出かけて「石臼挽蕎麦 弦」を訪問しました。早目の昼を食べ、後は大改装後のサンチカを見物しようとの魂胆です。何処と決めてなかったのですがブラブラしていると「鰻」と「竹の子」の文字が目に入りこの店にきめました。竹の子は妻の大好物ですし、小さい鰻は僕の大好物(大きいのはもっと好きです)。 11時過ぎでお店は空いてましたがすぐに満席となります。

〇竹の子ご飯膳(1280円)
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 竹の子入りのお蕎麦、竹の子ご飯、竹の子天ぷら(海老、ししとう、薩摩芋)と豪華な顔ぶれです。妻は娘のような笑顔で舌なめずりしています。竹の子は新物のようですし、量も十分、これで1280円は割得です。

〇ミニうな丼定食(1450円)
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 かわいい蒲焼が二切れの小丼、天ぷら(海老・ナス・薩摩芋)、盛り蕎麦です。ご飯が少しパサついて、お蕎麦の石挽感が弱かったですが1450円なら納得です。

全部の器が樹脂製でやや趣に欠けますが…、十分満足しました。手早く済ませるには打ってつけの店です。
ここの所、鰻の小丼が続きましたのでぼちぼちガッツリと参りますか。

                             哲
【編集後記】
 この日、じつは午後二時からの「神戸新開地 喜楽館」訪問が本命でした。 何度か生の落語や漫談に接したことはありますが本格的「寄席」は初めてです。県か市の援助もあって6年前に開設されました。14:00開演で約2時間、若手三席、ベテラン二席、コント一席と中入りをはさんで楽しめます。開場直前は寄せ太鼓、そして出囃子や鳴り物は実に臨場感溢れるものです。楽屋からのひそひそ声も…。2階席も入れて200名が定員で、この日は平日で30名足らずのお客さんでガラガラでした。 席から5m足らず前の高座では(3列目 全席指定)は若い芸人、渋い芸人で退屈なしの時間でした。 時には「桂 吉弥」クラスの人気者も…。料金は一般当日2800円(前売りか65歳以上は2300円)です。なんかはまりそうな気がします。

 3/31(日)に神戸は開花宣言がありました、その翌日に学生時代のOB会の
観桜会です。桜はごく僅かしか咲いてませんが昼飲みの言訳には十分です。
お店はお馴染みのライブキッチン「ア テンポ」にしました。店の奥に個室もありますがライブ感溢れるカウンターに6名ズラリと並びました。
ランチは5000円のコースですが+3000円でドリンクを付けろと無茶を聞いて貰いました。ではでは…。
『』内はテーマで:以降は素材名・感想等ですが実は細かく覚えてません。

〇『ア テンポの始まり』:20種類の徳島野菜と無農薬グリーンアスパラ
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 野菜に戸惑い、何種かのソースに驚きます。これはまさしく皿の上の絵やね。
 丁度このタイミングでフォカッチャが焼き上がりました。アッチアチの生地は中が滑らかです。

〇『漁港からの贈り物』:天然ぺっぴん鯛 天然たこ・あんこう・新玉葱
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 タコは細長く切られ不思議な口触りで鮟鱇はプリッとゼラチン質が弾けます。

〇『徳島希少ブランド』:雄と雌の猪 ポレンタ
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 雌雄は区別できなかったが肉塊は舌で圧し潰せる柔らかさ。筋肉の繊維質を舌でさぐれます。ポレンタはコーンミールを粥状ににたものです。

〇『イタリア伝統』:徳島鴨 阿波美豚
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 鴨と豚をプロセッサーにかけ細かくし、極薄生地のラビオリをつまんで仕上げます。短時間で茹で上がり生地の腰と肉の風味を楽しむパスタ。

〇『古典菓子』:八朔  和三盆 ピスタチオ その他
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 上記だけでなくチーズケーキや
チョコレートケーキにスフレみたいな奴も。
 でもやっぱり八朔の酸味が突出してすばらしい。

ドリンクはスプマンテ・白・赤ワイン、もちろん家飲みのヤツより上等です。
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これに加えてエスプレッソや晩茶(茶葉を乳酸発酵)で締め括り。
やっぱりみんな年取って大人しくなりました。
さあ忘年会はフグでもやりましょか。

                    哲

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