神戸発 腹ペコ通信

神戸を中心に、血糖値と財布の許す限り食べ散らかした日々。ほぼ日曜の朝発行。

2024年04月

 ようやく寒さの緩んだ3/29(金)の夜はかつての同僚の昇格祝いに
「TRATTORIA enne(トラットリア  エンネ)」にやって来ました。18:00前です。 お祝いなので先ずスプマンテで乾杯!話のタネは沢山ありますが一息いれてメニューを…。
●の絵は本号には掲載してません。

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〇サラミ(800円)
 切りたてで程良い固さ、脂がうまい。
〇山口産イワシのサオール(800円)
 イタリアの酢漬けですが高級魚より鰯の方が旨いと評判に。甘酢に玉葱・香草・松の実などで香りづけ。

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〇香川産ホワイトアスパラと生ハムのカルボナーラ仕立て(1600円)
 会話が盛り上がり始め、穏やかな味で気づかぬ内にムシャムシャと、しまった!
 *この絵のタイトルには「香川産ホワイトアスパラ」が抜けてしまいました、ゴメン!
〇米茄子とモッツァレラのパルミジャーナ(800円)
 隣の客は茄子喰う客だ、でつられて注文、正解! こいつも熱いよ。
●里芋とゴルゴンゾーラのオーブン焼き(900円)
 こいつは「腹ペコ通信の480号」をご参照ください、きっとまだ熱々です。

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〇和牛イチボの炭火焼き(3200円)
 塊肉に炭火を通すと締まりながら旨くなる例です。肉が顎と舌とで会話します。

●ヘーゼルナッツのジェラート(600円) 
 こいつも「腹ペコ通信の480号」をご参照ください。絵で香が表現できれば…です。
●ティラミス(550円)
 こいつは「腹ペコ通信の465号」をご参照ください。チルドのティラミスの滑らかなこと。
●エスプレッソ

とまあ食べ物は穏やかですが、それぞれ泡・ビール・白ワイン2杯・赤ワイン2杯, で終わるつもりがグラッパ・ウイスキー2杯まで。
もう他にお客さんはいません、すでに23時に成ろうとしています。
オーナー・マダム遅くまで御免なさい。
しかもお祝いすべき同僚は気前良くなってすべてのお支払いまで。
なので総額は不明です、悪しからず。
また彼を連れて来ますので今日の所は堪忍してください。

                             哲
【編集後記】
 僕は10年ぶりの二日酔い、朝も足もとがフラフラで「脳梗塞」再発かと思いました。
同僚は翌日は上司とゴルフなそうな、さぞ素晴らしいスコアでしょう。
それにも懲りずに僕は翌々日は昼から花見でまたイタリアンです。
まだ桜は咲いて無いけど楽しみやなぁ~。

  3/09は東門筋のバーで昼飲みした後、そこの女性バーテンダーさんに紹介してもらった「鰻・お食事処 和輝(かずき)」で仕上げです。細いビルの3Fにあり、カウンター数席と1テーブルだけのこじんまりした僕好みの店です。16:30開店でテーブルに案内されました。 鰻が食えると紹介されましたが品書きには各種の料理が並んでます。
いつものようにランダムに注文してゆきます。

①枚目の絵は
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・付きだしは白魚のたまごとじ 優しい春の到来を告げています。
・竹の子煮(1200円) 今シーズンの初物です。産地を聞くのを忘れましたがえぐみの無い味わいです。
・鰻の肝焼き(700円) 妻は肝がダメで僕の独り占めです。微かな苦味がたまりません。
・ゲソ塩焼き(500円) 期待通りの弾力を楽しめます。

②枚目の絵は
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・生ハムの蓮根はさみ揚げ(800円) 初めてでしたが熱の通った生ハムがパリパリと独特、カレー塩で。
・合鴨ロース鍬焼き(1000円) ピーマン・白髪ねぎ・椎茸添え、鴨肉は片栗粉にくるまれ出汁を上手く纏っています。

③枚目は
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・蕎麦寿司(1300円) 久しぶりの出会い。蕎麦に中の錦糸卵が菜の花みたいです。
・にゅう麺(800円) 大ぶりの器に小さな筍が入っているのは親父の心意気か。

④枚目は
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・うなぎ小丼
(2100円) 深めの茶椀に軽く一杯一切れですがシジミ汁と香の物を従えると威風堂々の武者みたい。

妻はまだノンアルで僕はお銚子一本だけで12400円。年配の笑顔の親父さんと二言三言かわして静かに愉しめる隠れ家です。
さあこれから仕上げのバーに行きますか・・・。チョイ寒の夜、まだ宵の内です。
                            哲

 いよいよ3月に入りました。3/01昼に妻といそいそと約十カ月ぶりの「ア テンポ」訪問です。この店は開店時より何度かの改装を経て「ライブキッチン」が売りのオサレな店に変貌しています。もう何度目の訪問になるでしょうか。徳島愛に溺れた若い男前のシェフが一人で切り盛りしています。
昼・夜とメニューはおまかせコースだけで、この日はランチメニュー(5000円)を頂きました。

①『a Tempoの始まり』:徳島野菜 菜の花 柚香
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 いきなり徳島野菜が20種類以上のパレードです。特にフリルレタスはLED農法という特殊な栽培です。柚香は柚子と橙の自然交配種で希少品です。他にも野菜一杯。ソースはほうれん草・アーモンド・胡桃で作った不思議な味です。
ブドウから作った酵母菌のフォカッチャは少しコクのある風味です。

②『漁港からの贈り物』:天然銀宝たら 四万十の赤足海老 ガザミ 無農薬レモン
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 銀宝たらはナイフを入れるとポロッと割れ、葉ワサビの下にはガザミのほぐし身をリコッタチーズで和えたものが。四万十の赤足海老も殻ごと食べられる仕上がりです。ソースは生海苔の香るアクアパッツァ風で、意外とアッサリしています。

③『徳島希少ブランド』:阿波とん豚 あさり 新牛蒡
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 豚は脂身が甘く、火加減ピッタリで身の味わいも見事。あさりと牛蒡のスープには早摘みのもずくがトッピングされてます。

④『イタリア伝統』:天恵菇 ラグー タリオリーニ
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 徳島産の大きな天恵菇は自家製タリオリーニに合わせてスライスされ、脂を抑えたラグーとの調和が見事です。

⑤『古典菓子』:菜の花 無農薬いちご 和三盆
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 レアチーズケーキに苺の飾り、そこに添えられた阿波柚香はドライフルーツになってますが香とピールの歯触りが際立っています。菜の花をジェラートにする発想に驚きました。ピスタチオのフィナンシェは焼き立てぬくぬくで、カットされたリンゴに乗ってます。

 僕は白ワイン、妻はノンアルワインで最後は乳酸菌発行された阿波晩茶を頂きました。
目の前で次々と作られる様子はとても軽やかで綺麗に見えます。合い間にシェフの細かい解説ありで妻はメモするのが一苦労。お陰で記事にするときも味が蘇り記憶の中で一層料理が旨くなって行きます。本日は〆て14400円也でした。ではまた近い内に・・・。
                       哲                                                            

 2/24、3連休の中日に懐かしの新開地に出かけました。予てより気になっていた「熊メロン」訪問です。妻は一度行ったことがあり、妻お薦めの店です。カウンター6席程の小さい店で、新開地の路地裏に隠れています。ロゼワイン中心で、料理もワインのアテばかりのバーです。かつての新開地を知る者にとっては異空間そのものです、60年ほど前にはワインなんて洒落たもんは新開地になかったんちゃうか。若くて綺麗な女性オーナーが一人で切り盛りなさってます、何年目やろう。

それでは始めますか。
○ワインはロゼ3種類と白・赤を、妻は少しロゼの後は炭酸水。
  銘柄は忘れました、丁寧に説明してくれたのに。
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○海老とレンコンの水餃子(600円)
 そうかレンコンの荒ぎりをしのばせるとこういう食感になるのか、と軽いジャブ感。
○蒸し鶏ゴマたれ(600円)
 紫キャベツとブロッコリーがそえられ、後者には鶏肉と浅い煮込みがしてあり舌で味を   探ってしまう。
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○カニと菊芋のがんもどき(400円)
 魚のすり身に鶏・豆腐・銀杏を混ぜて揚げたてを出してくれる。塩・広島レモンでどうぞ。すり身の割合が多くて、食べ応えがある一品です。
○海苔・肉そぼろと菜の花のオムレツ(600円)
 海苔をオムレツに入れるとどうなるか?さらに発酵味噌・実山椒も。さあ考えよう!
 答えはこの店で確かめよう。
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○和牛トリッパのトマト煮(900円)
 トリッパは牛の第二胃袋で「ハチの巣」とも呼ばれます。内側は柔かく、外側は歯応え良く煮込まれています。トマトの酸味も感じなく優しい仕上がりです。
○自家製ロースハムと胡瓜のピクルスのサンドイッチ(1000円)
 目の前でハムをスライス、胡瓜の水切り、マヨネーズにマスタードと。
 ボリュウムのあるサンドイッチです。半分は持ち帰って食べました。
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 15:00入店、先客2名、程なく1名ふらり。我々の帰り際に2名と良く繁盛しています。ワインが旨くてアテが工夫されていて、文句なしの10800円! 強いて言えばハイチェアが固くて僕の尻と喧嘩してたことくらいか。
                                  哲
【編集後記】
 「熊メロン」の由来は夕張市のユル怖キャラクターからとのこと。メロンを食い荒らした熊、メロン熊からの転用したようです。昔の新開地にはそんなキャラクターの這いる余地なんかない怖いとこやったけど、そういえばパチンコ屋の店頭で本物の熊が檻に飼われていた記憶が蘇ってきた。65年位前か、あれは幻やったんかな。

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