神戸発 腹ペコ通信

神戸を中心に、血糖値と財布の許す限り食べ散らかした日々。ほぼ日曜の朝発行。

2024年01月

 「アルボス」は2~3年ぶりの訪問です。以前はコースのみでしたがアラカルトでも
愉しめるようになりました。妻は検査結果が思わしくなくノンアルビールや梅シラップソーダ割りを楽しんでいます。僕のスタートは珍しくピンクのロゼスプマンテにしました。
この店はイタリアンでありながら落ち着いたフレンチの風合いのお料理を味わえます。
ではそろりそろりと参りますか。

①アミューズと小皿料理
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・アミューズはチャパタ(牛乳やバターを使わない食事パン)にジャガイモピューレと
 スペイン産生ハム。ペッパーキャビア(野生の胡椒)が忍ばせてあり口中が爽やかに。
・小皿料理は「牛蒡の小さなフラン 穴子のフリット 芹の香りのお出汁」(800円)
 どれも微かな香りが、ロゼが行ったり来たり。

②4種のチーズ クレープ包み焼き(770円)

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 仲良く半分にしました、ゴルゴンゾーラは良く解りましたが、その他のチーズは不明。
 も一つたのめば良かった。チャパタはバゲットより肌理が細かく旨い。

③パスタ リングイネはイタヤ貝とブラウンマッシュのバターソースで(1850円)

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 イタヤ貝は帆立と違って筋肉質を感じさせません。全体にソフトな食感です。
 マッシュルームと相性が良いようです。

④淡路鶏のアッロースト 鶏レバーペーストとフランボワーズのジャム(2000円)

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 噛み応えのあるチキンは食べ易く2枚にカットし重ねてあります。
 レバーペーストにはフランボワーズのジャムが驚くべきアクセントとなります。

⑤デザート エスプレッソ
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 チョコレートのテリーヌには丸ごとナッツやクランチチョコが潜んでいて、
 ミカンのジャムには紫蘇の花が仕掛けられて…、忙しく慌てます。

とまあ一見上品ながら賑やかに愉しませていただきました。ぼくはワインだけです。
今夜は〆て11190円)も少し小皿料理を遊んでも良かったかなと反省です。
   
                                                                          哲

 クリスマス直前の12/22は妻と「トラットリア エンネ」に二度目の訪問です。
初めての訪問時に好印象を持ちましたのでその後や如何にと確かめに来ました。
17:30分入店、先客は一組のみですがすぐに一組、団体様と混み合ってきます。
クリスマスのセットメニューはなくいつも通りのアラカルトです。
ではどれどれ…。

〇鹿児島ひらめのカルパッチョ (1600円)
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透き通った身の上に5種類程の香草が乗っけてあります(種類は失念)。
柔かい口当たりに優しい香草・オリーブの香り、白ワインを上品にグビグビと。

〇燻製鴨胸肉とイチゴ・クレソン・パルミジャーノのサラダ(1500円)
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クレソンは久しぶりです。シャンツァイ(香菜)に慣らされるとクレソンの香りが
鈍く感じます。トマトでなく苺との組み合わせに拍手です。燻製も香深い仕上がりです。

〇里芋とゴルゴンゾーラのオーブン焼き (900円)
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しっかり熱を持った里芋はトロトロですがトッピングのカリカリパン粉と見事に調和します。 も少しゴルゴンしてても良かったかな。

〇和牛テールの赤ワイン煮込み (3800円) バゲット (150円×2)
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今年の締め括りに相応しい存在感。マッシュポテトの上に鎮座するテールはソースの
マントをまとい、フォークで触るとホロホロ崩れます。皿のソースはバケットでぬぐい去り 残るのはまさしく骨のみです。頭の中には「骨まで愛して…」のメロディがよぎりました。

〇スパゲッティーニ 北海道タラ白子と菜の花のペペロンチーノ(1900円)
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サッと火の通った白子は口のなかでプチリと弾け濃密な味が広がります。それに菜の花の
微かな苦味が絡むと目の会ったシェフがニヤリとしました。

〇デザート
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・リコッタチーズのタルト バニラアイス添え(600円)
 バニラアイスの濃厚さに感心、聞けばデザートはマダムのお手製とのこと、パチパチパチと拍手もんです。
・ヘーゼルナッツのジェラート(600円)
 穏やかな顔していながらもナッツの香ばしさに驚愕。イタリア人はこんなん食ってるんか。

〇エスプレッソ

今夜の妻はノンアルコールから始まり、たまらず恐る恐る白・赤ワインへとご機嫌でした。検査結果が出る前やもんね、「祈る、好結果」です。
〆て16580円でしたが十分満足のお値段でした。
阪神御影界隈も以前にも増して充実して嬉しいです。
                            哲

11/26 すでに2022年の7月に紹介した「焼き鳥 髙しま」を再訪。
その記事を参考に今回は進化と気づいたことをお届けします。
重複している点はご容赦願います。
お料理はおまかせで小皿と十串程のコースで7500円をお願いしました。
先ず前菜に小皿3種が来ますが、妻はレバーが苦手でポテトサラダに代わってます。
絵では前半は小皿他で後半が串もんに分けてます。

①②前菜など
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 胸の刺身:わさびと塩が添えられて出だしの軽やかな刺激です。
 白肝刺身:濃厚な肝は胡麻油が輪郭をキッチリ描きます。
 ポテトサラダ:前回より味わい深くなりました、気のせいかな。

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   ももタタキ:噛み応えがソフトですが添えられたスグキが調子を整えます。
              トッピングは雪塩で、酢橘がええ仕事します。
 清湯(チンタンスープ):思わず声の上がるスープ、見事に透き通りながらも奥深い
             コクがあります。表面には鶏の脂が輝きます。
 箸休めはほうれん草のお浸しが。

この後は串焼きですが各種一本ずつ丁寧に焼き上げてくれます。
絵の様に一斉に出るのではありません、念の為。

③つくね・皮・手羽元
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 つくね:フンワリですが火の通りピッタリ中心まで。
 皮:妻が噛んだ時にシャクッと音がする仕上がり。
 手羽元:八割方の火通り、これが肉の旨味を残す仕掛け。

④焼きナス・ささ身・かしわ・ねぎ身
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 焼なす:芯までアツッやけど、表面に焦げ目なしの不思議さ。葱と生姜のペーストで。
 ささ身:少し漬けにした身は柔らかですが山葵が緊張させます。
 かしわ:腿肉です。これも程良い脂が旨い。
 ねぎ身:見事に串打ちされた姿、かすかな焦げ目、ねぎの甘さ。

⑤ぎんなん・あか・そり・せぎも
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 ぎんなん:藤久郎(とうくろう)という品種、ぎんなんにもブランドが有ったとは。
 あか:内ももの柔らかい部分です。
 そり:腿の一部、こうなったら鶏の解剖研究やね。こんだけ区別して使うとは。
 背肝:最後の串にこれを選んで良かった。フワフワで僅かな苦味と香が素晴らしい。

⑥〆の親子丼
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わざわざ半人前を二杯に仕立ててくださいました。少し濃い目の出汁が卵黄と混ざって
ご飯の旨さを引き立てます。

鶏はどれも角串で火が均等に当たるように、野菜は繊維の流れを裂かんように丸串で。
黒い焦げ目は鋏で取る丁寧さ、塩焼きなので肉の旨味が堪能できました。
妻はまだノンアルビールで僕はビール2杯だけで今夜は16600円。頭が下がります。
また半年後位に来ますから覚えといてね。

                            哲
【編集後記】
 席に着き妻が「肝は苦手」というと、大将が「去年お見えになりましたね」と反応。
「エッ」と驚いていると焼鳥屋で肝が苦手なお客は少数派で印象に残ってたそうです。
ビックリ、ドッキリ、ほっこり、にっこりの楽しいひと時でした。

  恒例の「自画自餐」をお届けします。
コロナ禍以降はほとんどがお馴染みの店中心となってしまい、新規開拓の
お店が少なくなりました。ぼくも動き回るのが億劫となってしまい近場中心で
犬の散歩みたいな食べ歩きです。去年の自画自餐にはそんな反省を込めています。
2024年は少なくとも東灘区より積極的に外に出ようと思っています
どうぞご覧ください。
230105万平2
230118和尚2
230201三翠園3
230221ポッジボンシ4
230312麓1
230520ふ志多3
230603アティック1
230703高松商店3
230703高松商店1
230813ラシュミネ1
230817スドウ4
230826高松商店1
230917栄ゐ田2 
お腹一杯になりましたか?
ではまた来年の「自画自餐2024」をお楽しみに。
                      哲

 あけまして おめでとう ございます  
   これからもよろしくお願いいたします
年賀状2024
僕もいよいよ八月に古希を迎えることとなりました。
皆さまのお陰と厚く感謝申し上げます。
体調はともかく筋力記憶力低下・関節固化が一層進み
ヨボヨボと一層年寄らしくなってきています。
今ならまだ遊べますので今年も遊んでくださいね。

皆さまにおかれましては今年も美味しいものに巡り合えますように…。
「腹ペコ通信」もがんばります。どうぞご覧ください。

                        哲


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