神戸発 腹ペコ通信

神戸を中心に、血糖値と財布の許す限り食べ散らかした日々。ほぼ日曜の朝発行。

 11/4(月)は文化の日の振替休日です。元町5丁目の某ギャラリーで展示会を見て午後に久しぶりに妻と元ブラをしました。随分店が代わっています、新規の飲食店には行列が目立ちます。そんな中、3年振りに「凮月堂元町本店」に入り、二人とも「扇弁当セット」を頼みました。よって本日の絵は一枚だけです。悪しからず。

〇「扇弁当セット」(1485円)
241104風月堂
これは昔からある定番メニューです。一度食べたかった品ですがやっと出会えました。
六角の朱の器には整然と焼き塩鮭・金平牛蒡・出汁巻き玉子・手綱蒟蒻・紅葉蒲鉾・ 昆布巻・高野豆腐・がんも煮つけ・竹の子・ブロッコリーが並んで盛り上がります。 ほの温かい赤飯には柴漬けが、かつおの香り立つお椀にはにゅう麺です。
一番目を惹くのが綺麗な蜜豆です。これが食べたかったんや。弾力のある白玉・缶詰ミカンにパイナップル・桃。さすがにキーウィと苺はフレッシュです。ちゃんと赤豌豆も散らしてあります。寒天は律儀に四角にカットされています。
元ブラする年寄二人にピッタリのセットです。

神戸凮月堂はピークの頃はホテル経営もしてましたが、サンチカの喫茶閉業、和菓子の撤退、洋生菓子の廃止、レストラン閉鎖と寂しくなる一方です。今日も本店の西隣の別館が売却されマンション建設中でした。ゴーフルだけは元気ですが。今日のお弁当も赤飯やおかず、蜜豆にかつての和菓子作りの心意気を感じ「頑張れよー」のエールを送った次第です。元同業者として応援しています、また来るからね。
                            哲

 あっという間の一週間、すでに12月です。年賀状の制作を気にしつつ「和久傳の森」の後半に進みます。今回は僕のカレーと長男の鰻の釜炊きご飯です。

〇鱧そぼろと梅肉のカレー(2310円)
241021和久傳の森4
 一見、揚げ野菜の飾られた普通のカレーですが食べると梅肉の香りがゆったりと口に拡がり不思議な風味です。基本のルゥに鱧の焼ソボロと子を合わせたものですが多分、梅肉は最後に合わせたのでしょう。辛さは控えめで一般品なら中辛です。小さなガラス器には甘糀がありカレーの味変が楽しめましたがチョット舐めて元味のみにしました。冷えたシルクコーンのスープはス~ッと喉に流れます。サラダには糀のドレッシングが…。漬けもんはやはり梨です。
 
〇無農薬コシヒカリと鰻の釜炊きご飯(1合2750円)
241021和久傳の森5
伊賀産の和久傳特製土鍋で炊き上げた人気メニューです。上には乾燥ワカメ・山椒の葉・ブロッコリー・茗荷・錦糸玉子等が散らされています。長男曰く「もうチョイ鰻があれば…、具材や調味料セットが邪魔して鰻の味が判らん」ですと。味噌汁・漬け物付きです。

〇卓上の調味料セット
241021和久傳の森6
どの料理にどの調味料と決まっている訳ではありませんが「山椒香油」「実山椒醤
「乾燥わかめ」」[ 生醤油」そして塩は「山椒」「紫蘇」「ウコン」「生姜糀」と全部で8種類も。
どれがどれに合うのやら、少しやり過ぎの気がします。売店のサンプル代わりかな。

〇甘味(桑の葉のシフォン660円)
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桑の葉で作ったシフォン・アイス・凍らせた桑の実・飾りも桑の葉で桑の葉茶まで桑尽くしです。桑は初めて口にしたのですが癖のない草らしい香りでした。蚕はこんなん喰ってるんや。

特にカレーは「真鯛と白子のココナッツカレー」「合鴨手羽肉のバターカレー」「牛すね肉とココナッツカレー」もあります。お酒は飲まずで、全部で9240円でした。
 午後はまだ暑さの残るお庭を散策、そして安野光雅館で感激。
8:30発で18:30着、帰りには「柿の葉寿司」を買って家でペロリ。
「ぜ~んぶ、あ~旨まかった!」。さあ、年賀状や!
                           哲

 10/21(月)快晴のお出かけ日和。僕と妻、運転手の長男は、京丹後市にある「和久傳の森」に出かけました。片道3時間半の遠足です。
「和久傳」という会社は広大な敷地内に植林し、森を造り、作物を得、商品化し、数店の飲食店舗・通販で稼ぎ、さらに美術館『森の中の家 安野光雅館』を建て公開している企業です。その店の名は「Wakuden MORI(モーリ)」です。
 前書きが長くなりましたが、これでやっとランチにたどりつけます。
今回も内容が豊富で前半・後半の2週に分けてご案内させていただきます。

〇お肉のセット「京都牛と秋茄子・舞茸の天ぷら」(3520円)
・一の膳:先附け。
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右のお椀は栗寄せと加茂茄子の冷やし椀です。椀の後ろの妙な葉は無花果で蓋代わりに載ってました。左のお皿には無花果にシルクスイートの衣あん・南瓜甘煮・金時芋のレモン煮・蛸の桑茶蒸し・丹波大黒しめじと多彩で迷い箸の世界です。

・二の膳:肉料理とご飯・汁
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皿には京都牛・秋茄子・舞茸・なんと葡萄の天ぷらに野菜が色々と。     
食事として丹波無農薬米の土鍋炊きご飯、ちりめんじゃこ・お漬物・お味噌汁です。漬け物の大根かと思ったものは梨で、シャリ感が残って仄かに甘く糠の香りと相まって初めての味わいです。

・甘味
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西湖(せいこ)は和久傳オリジナルで隣接する工房で作り立ての人気商品です。蓮根の粉と和三盆糖で冷たい餅に仕立てられて笹の葉で包まれてます。

料理は今風に京を演出された人気の品揃え、大概のお人は満足されますなぁ。お酒もありましたが、ここで酔うと後の安野光雅館に失礼なので堪えました。
では次週もお楽しみに…。
                        哲

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